2010-07-22

夏を比べてみた

ここ数日は寒くて薄手のダウンジャケットを引っぱりだし、どうしようかという感じでした。

一方で、東海岸や日本、ロシアなどは夏らしい暑さが続いて、これまたどうしようかというところ。


ここに居ると、全く違う夏を過ごしていて、それはそれで難しいのですよ。実は。

ちょっと比べることにすると、基本的にCA州の夏は乾燥。
それも超!乾燥。

日本の冬にあたる火災の時期で、それはもう頻繁に火災、放火が起きます。特に山火事は億単位のお金が出て行くので、州にとって大きな問題です。

ジョギングしても汗でベトベトにならず、サラサラなのは楽なところ。

日差しは熱いというよりも「痛い」と言ったほうが正しいので、サングラスはmust!気にする人は日焼け止めもあったほうがいいでしょう。

ちなみに僕の腕は、左腕だけやたらと黒い。運転焼けですね。
だから、今日は公園で陽に焼くぞと意気込んだ時には、その左腕だけ多量の日焼けローションを塗り日焼けを遅らせ、その他の部位は薄く塗り、そこそこ焼けてる首はその中間、なんてことしないと、とてもかっこ悪くなるのです。

そしてもっと面倒くさいのが、エリアによって暑さや太陽の出が違うこと。それも相当。

まず、日向と日陰では温度が変わるので、ちょっと雲が掛かったり、ビルの合間を歩いたりすると、急激に冷え込んでTシャツでは耐えられなくなる。サンフラン近郊の冷たい海からの風が吹いた日には、もうイチコロですね。
特に自分は寒がりなので。

でね、こちらは華氏を使いますが摂氏に直した場合の話をすると、温度の差についていくのもまた大変なわけです。

学校のあるSan Francisco sunset地区
CA州でも気候に関しては特別な場所ですね。

寒い!

夏は霧が分厚く成る時期で、暗くて風が強く、なんだか気持ちも下がる。この時期だと例えば、摂氏で12~16℃なんてのが普通。
同じ日に1時間ほど運転してインターン先のCupertinoという街(Appleのお膝元)に行くと、27~32℃。
もう身体が急にムンムンですよ。
で、自宅のあるSan Mateoという街はちょうど中間で過ごしやすいけど、仕事が終わる夜には窓を開けられない程まで冷える。

日本のように夏バテになることはなくとも、温度差がありすぎて、体調管理をしっかりしないとヤラレますね。あと日差しで目が痛くなる。

ただ、日本の夏のような風情が無い。ただ太陽が照っているだけの季節感のない夏。そこは寂しいところ。


日本での熱中症。気をつけてください。
スポーツドリンク、3度の食事、睡眠、帽子、弱冷房、きつくない服装、アスファルトの少ない場所。

熱中症防止のキーワードです。
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2010-07-17

倍速でお願いしますよ。

更にしんどい展開になりました。

先月イミグレーションから、ビザ審査の件で追加書類の要求があって、そろそろ結果が出る頃だったので少々不意打ちをくらった感があったんですが、その多岐に渡る提出書類の種類と量にびっくりしましたね。多くは会社が用意するものだったんだけどね。

で、それらを提出する運びになったんだけども、更に3ヶ月!?
と、聞いてふたたびびっくりです。
「た」と「び」が二つ重なるともう言いにくいです。

どういうことですか?

生活かかってるわけですよ、こっちは。

弁護士によると、MAXで3ヶ月なので早まることもあるようですが、、。
いやぁ、与えてくれるね、次々と。
僕が最初に社会人になってからの日々のいろいろな出来事を振り返ると、サイヤ人なら相当強くなってること間違いなしですね。


もうここ1年は、Low cost生活の一流に成りかけているかと思います。

夏らしくなり、各地で様々なイベントが増えているにも、あんまり行けないのが残念。。
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2010-07-14

Hey Jude

午後8時30分
大の大人達が目をキラキラさせて身体を揺らし始める。
レジェンドがここに。


Paul McCartneyがサンフランに降臨です。
チケットを持っていなかったものの、せめてと思い、会場のAT & T park の外野席の外へ。

同じことを考えている人が大勢いて、彼らと一緒にポールが放つ”音楽と空気”を塀の外から体感しました。

よーく考えてください。
もともと自分が大のビートルズのファンだということを差し引いてもですよ。60~70年代に世界を揺るがした伝説の音楽が、世代を超えて受け継がれ、古い映像やレコード(CD)でしか聴けなかったあの音楽が今ここで、生で聴こえるんです。

4人ではなくとも、僕にとってポールがそこに居ることは、"The Beatles"がそこに居るのと限りなく近い価値。

ソロの曲も好きですが、ビートルズ時代の曲が演奏されると、もう鳥肌ものですよ。
Something, I'm looking through youなどの爽やかなナンバーから、Lady Madonna, Back in the U.S.S.Rなどのアップな曲まで、年齢に関わらず頑張ってくれましたよ。

今まで観たLIVE DVDでは味わえなかった特別な時間を過ごしました。


しかし寒かった。。
7月とはいえ海からの風が極寒。革ジャンに、ジーンズの下はスポーツタイツ、マフラーで武装もやられそうでした。多分摂氏で10℃以下くらいまで下がったんじゃないかと。

気持ちは上がりっぱなしですが。
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2010-07-13

カップ

結局FINALはヨーロッパの国同士の。

ずいぶんとまあ、汚いゲームで。
良い意味でエキサイティングして観れた人はどれだけいたんだろうかね。
しかも審判のレベルはなぜあんなに低い?


準決勝も、若干拍子抜け。
ドイツのコーナーキックが何度かあったものの、攻めの一手という大事な時に、反応が薄い。
得意の空中戦を繰り返しても、飛べない。
ずいぶんと勝機を感じない動きでした。

一方のスペインは賢かった。
攻めのほとんどが地上戦で、スピードと個人技で相手ゴールを何度も脅かしながら、唯一の得点は空中戦から。
まるで、K1の空手ファイターが、左右のローキック攻めで下半身をぐらつかせ、相手の注意が下半身防御に向いたところを、こめかみにハイ。
みたいな。

結局3位決定戦が、上位戦で一番面白かったですよ。
ウルグアイは最後の1秒まで点を取れるような強さを持ってました。
今、ブラジルとやってもきっと勝てますね。


いやいや、それにしてもいい気分転換でした。
日本では深夜の放送だったようで、皆さんお疲れさま。

次はブラジルで!
オリンピックもブラジルだから。
熱いな、これは。
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2010-07-11

どうしてもなくならないもの~悲しい話

木曜の夜。
街と人々の関心をまるごと飲み込む暴動が起きました。
78人が逮捕、30店以上が略奪や破壊の対象に。

ここベイエリアにとっては、1年半前に起きた悲惨なニュースのクライマックスの一つとも言えるかと。


始まりは1年前の元旦、BART(SFやOaklandを走る電車)の駅構内で、グループの喧嘩を止めにきた警官に一人が銃で撃たれ死亡したんですね。ここで大きな問題が二つ。

一つは、地面に伏せたが抵抗を続ける男性に、テイザー(スタンガン)を使用しようとして、間違って(本人主張)拳銃を発砲。
二つ目は、撃った警官は白人、死亡したのは黒人。
これを写した複数のビデオがニュースやyoutubeに出回り、直後にOakland市街地で黒人による大きな暴動が起きます。

そして時が過ぎたこの前の木曜日、判決が出たわけです。

親族が望んだのは、当然殺人罪。
しかし結果はInvoluntary Manslauter (故意ではない過失致死)
結果はもちろんのこと、陪審員に黒人がいなかったこと(white, asian, latinoで構成)などシステムへの不満が爆発し、夕方から大きな抗議デモが始まりました。

多くは前回のような暴動は良くないと、比較的peacefulな抗議者が街を埋めたものの、間違いなく暴動が起きると予想した人たちが車を連ねて街から逃げていく光景も見られ、異様な雰囲気の中、結局暴動が勃発、他の自治体からの応援も含めた武装した警官隊がOaklandの街を制圧し、長い夜になったわけです。

タラレバの話ですが、もしこれが逆だったら(被害者白人)とか、警官がアジア人だったなら、、。
ここまで大きなニュースになり、さらには暴動など本当に起きたんだろうか?

普段の生活の中では感じられない(少なくともSFやLAでは)人種間のミスコミュニケーションや隠れた火種が、このような事件であっという間に表に出てきて、誰にも止められなくなる。
人権運動(特に黒人の)が活発だった時代から、50年程度経ちますけどね、どうしてもなくならない現実が時に目を覚ましてしまうんですね。

悲しい話だな。


受刑者になる元警官は、退廷の時に防弾チョッキを着けていました。
刑務所で。出所後の仕事や生活で。
これから家族も含めいつ殺されるかもしれない生活になるんだと、、。

(興味のある方は、youtubeやgoogleで"BART shooting" とか "Oscar Grant"(被害者)、"Oakland riot"などで検索すると、実際の映像が見られます。)



写真はCBS newsより


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2010-07-03

いかんですよ。

今日は土曜日。
久しぶりに気温も上がり、太陽がこれでもかと地面を照らしています。
現在のスケジュールでは唯一の休日。疲れもあり、食料調達以外は家でゆっくりと。

しかし、気持ちの上ではどうしてもアツくなるのが。。


Germany vs Argentina
朝からイイもの観ましたよ。

素晴しいね、ドイツのプレーは。
攻撃も守備も組織として高いレベルで機能していて、強いチームってこういうのを言うんだと納得しました。(観ていて負ける気がしなかった)

後半、キツイ時間帯でも、気が付いたら必要なところに必要な人がしっかり居て、組織力ガタガタの相手からしっかり得点。逆に相手FWとそのシュートコースをしっかり封印。
ドリブルとパスは速くて、トラップも無駄なし。

将来の日本代表は、今の延長線上でドイツのようなサッカーを目指して欲しいな。それにはやはり、ヨーロッパ出身の監督が理想ですね。


結局、4得点全てperfect!(ラッキー性がない)

一部FWの個人技に頼って勝ってきたアルゼンチンも、このレベルまで来ると通用しなかったわけです。

対照的に、前日のブラジルはひどかった。
美しかった先制点の後は、世界ランク1位、5 times チャンピオンの名が廃る内容。

世界中のファンや、夢見る子供たちが注目する中で、あんな汚いプレーを見せてはいけないでしょ。しかも退場は1回だけども、それに相当するプレーは複数あったわけで。

トップチームが、フェア精神の欠落。
もう教育にも良くありません(笑)
優勝しないで今回は消えてもらってよかったと思います。



そういえばね、
自分がサッカー少年だった頃、マラドーナ(現アルゼンチン監督)はスーパースターでした。
引退後に何度も警察にお世話になっているのを見るのは、本当にがっかりでしたよ。
いかんですよ。高いレベルにいる人こそ、professionalismとフェア精神はしっかり持って欲しいんだな。


写真#1はSan Francisco Chronicle
#2はThe Wall Street Journalより


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