2010-05-16

ベースボールの中に見た野球魂

昨日は家でcouch potato(長時間カウチに座り、何かつまみながらテレビを観てダラダラ過ごす人を言う。だからアメリカ人はポテトのように太る。)

でした。。

送ってもらったDVDに入った、「はぐれ刑事純情派-藤田まこと追悼スペシャル」を観た後は、
大好きな野球を観ながら。


San Francisco Giants と Houston Astrosのデーゲーム。
チーム力では圧倒的に上のジャイアンツといい接戦。ピッチャーがいいと試合が締まりますね。

にしてもね、アストロズは、この時期すでに勝率3割ちょいの地区最下位で、似たような成績が続いてるチームなんですけど、どうやって彼らプレーヤーは長いシーズンをモチベーションを維持しながら戦っているのかと、いらん心配すらしてしまいました。

1番から9番まで、打率が1割台の選手がほとんどだから、ピッチャーが可哀そうだね。昨日もそんな、孤軍奮闘な展開でした(ピッチャーはとても良かった)。

さて、1点ビハインドで迎えた9回表。
アストロズにこの日最大の見せ場が来たんですよ。
9回の表、2アウト満塁、マウンド上はジャイアンツ守護神Willson。試合終了か、奇跡の逆転?

そして、打席は松井Kazではないか!

フルカウントまで追い詰められながらも、ファウル、ファウルの連続で15球も粘った。
大抵、この場面でこの投手が出てきたら、すぐ終わる展開。ジャイアンツファンはピッチャーが投げる前に毎回総立ちで拍手して、試合終了を促す。しかし、これでもかと粘る松井に球場からは悲鳴とため息すら。

打者松井は、おそらく故意にファウルで粘りながら、ボール球を待っていたと思われます。ボールが1球でもくれば同点だからです。

結局最後はレフトフライで終わったのですが、ここに松井選手の勝利への冷静な判断と、ファウルを打つ技術、そして接戦を簡単に落とさないという、まさに緻密な日本野球のスピリットを感じたわけです。

PL学園から日本プロ野球を経て百戦錬磨の選手だからこそ、最後にこんなエキサイティングな場面を作れた。他の打者なら、おそらくWillsonの真っ直ぐを無理やり打ちに行って、即ポップフライか、チャンスだとばかりホームラン狙いの振りで三振が予想されたでしょう。


結局強いチームが勝って、ジャイアンツファンは、サタデーナイトをおいしいビールで楽しんだろうね。

いやいや、生粋の野球ファンにもたまらないゲームでしたよ。

写真はSports Illustratedより
Translate

0 件のコメント:

コメントを投稿